こんにちは、ボートリーマンです。
「競艇で八百長ってあるの?」と気になっている人も多いのでは?競技では何かと八百長問題が話題になりますが、残念ながら競艇にも同じような事件があるのが実情です。
そこでこの記事では「実際にあった八百長事件」や「八百長の噂」を紹介します。
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目次
競艇における八百長とは?本当にある?
残念ですが、競艇でも八百長事件が発覚しています。そもそも八百長とは、「金銭を受け取るためにわざと試合に負ける」ことであり、大相撲でも大きな問題となりました。
ボートレースでの八百長の手口は、自分が出るレースでわざと着順を落として、八百長選手以外の舟券を買い儲けるといった内容です。競艇は6名が戦う試合なので全員と結託することは難しく、自分が有利な位置につける時に意図して順位を落とすことが多いようです。
競艇で実際にあった八百長事件
2020年1月に、絶対にあってはならない「八百長による逮捕者」が出てしまいました。
「競艇選手が不正な順位操作の見返りに賄賂を受け取ったとされる贈収賄事件で、名古屋地検特捜部は28日、新たに18レースで不正が行われ、計3425万円の賄賂の受け渡しがあったとして、元競艇選手の西川昌希容疑者(29)をモーターボート競走法違反(競走の公正を害する行為、収賄)の疑いで、親族の増川遵容疑者(53)=津市=を同法違反(同、贈賄)容疑で再逮捕し、発表した」
出典:朝日デジタル
西川昌希元選手は意図的に着順を落とし、共犯者から賄賂をもらっていたことが判明したのです。「ボートレース界史上最大の不祥事」ともいわれたこの事件は、競艇界全てを巻き込んでの一大スキャンダルとなりました。
八百長事件を起こした西川昌希元選手について
八百長をした西川昌希元選手は、三重支部所属でA1級の実力を持ち、優勝回数12回、SGやG1でも活躍するトップレーサーでした。
しかし通信機の持ち込みが禁止されている宿舎に携帯を持ち込み(当時、検査体制は形骸化していたという)、連日のように共犯者の増川容疑者とLINEのやり取りをしていたといいます。二人は八百長を「仕事」と呼び、舟券が絡まない4着以上につけることを「ぶっ飛び」と呼んでいました。
そしてレースのプログラムが前日の午後に公表されたら、状況判断し「仕事」ができるかどうかを共犯者とやり取りをしていたのです。そして連絡を受けた共犯者はレース直前まで資金配分を計算して、ネットで舟券を購入していました。
西川は11の競艇場で18レース故意に順位を落とし、合計3425万受け取っていたことが判明しています。西川を応援していた人を踏みにじる行為に、憤りを感じたファンが多く出る事件となりました。
八百長が発覚した実際のレース
事件が発覚したのが、2019年7月2日の琵琶湖競艇の7Rでした。西川は2号艇で出場しています。この試合は色々不審な点が多く、捜査が入るきっかけとなりました。不審な点はまず、「1マークで直まくり」を選択していることです。
セオリーとしては差しハンドルの構えですが、直まくりを選ぶのは不自然です。判断ミスと考えられなくもありませんが、ベテランの西川がそんな凡ミスするのは違和感を感じてしまいます。
そして2周目には「急な減速」です。転覆艇失格が出た時は安全のために追い越し禁止なのですが、3着に入るのを避けるために追い越しさせるためにわざと回り4着にしているのがわかります。このレースをきっかけに西川に捜査が入り、2020年1月8日に八百長によるモーターボート競走法違反で逮捕されました。
やっぱり西川昌希なのか。この日、本場にいたけど、転覆があったレースのアレはさすがに場内のおっちゃん達が怒ってたもんな。
— 坂井直樹 (@n_tomahawk) January 8, 2020
ボートレース順位操作容疑 見返りに現金、元選手ら逮捕 https://t.co/SirCFPOmsv @sanspocomより
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八百長が疑われる怪しい選手と実際のレースを紹介
八百長事件で捜査までは及んでいないものの、八百長を疑われるような走行が話題となったレースがあります。ここでは八百長が疑われる選手や実際のレースを紹介します。
藤原菜希選手:故意の減速
藤沢菜希選手が故意に減速をしたということで、八百長に加担したのではないかという噂が広まりました。藤沢選手は1号艇で先頭を走っていましたが、最終周回2マークから不自然に減速を始めゴールしています。
レースを見る限り一着でゴールしているので八百長加担ではないと考えられますが、第335回褒章懲戒審議会で八百長を連想させる行為のために12か月の出場停止処分を受けています。この試合は、先頭がゴールした後30秒以内にゴールしないと失格になるというルールのために、エンストした5号艇の選手を失格にさせないためではないかと憶測されています。
女性選手の間では「助け合い」という精神があるそうですが、勝負の世界なのでファンとしてはけじめをつけてレースしてもらいたいものです。
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国光秀雄選手:不正プロペラ利用
1988年に大村競艇場で開催された36年記念競走で起きた事件です。国光秀雄選手が、宿舎内で八百長を組むために、規定より50g軽いプロペラを加工。そのプロペラを複数の人に渡し、レースを優位に進めていたことが発覚しています。
最終的に不正のプロペラを渡された選手は1着でゴールイン。ただしこの選手の自供により、加工した選手と手渡した選手を含めた3名が逮捕される前代未聞の事件となりました。この事件により、国光秀雄選手は「強制引退」処分となっています。現在は持ちペラ制度が廃止となっており、貸出制度となったので不正加工はほぼ不可能となりました。
平田忠則選手:通信機不正持ち込み
2004年に平田忠則選手が宿舎に電子手帳を持ち込んだため、1年間の出場停止処分を受けています。競艇選手はレース期間中、八百長防止のために、外部からの接触を禁止しています。しかし平田選手は電子手帳を使い、奥さんとメールのやり取りをしていました。
以降持ち込みは厳しくなったといわれていましたが、2020年に八百長事件が発覚した時も携帯電話を持ち込んで八百長が行われていました。その時には電子機器の検査が形式的なものとなっていたという話ですので、現在は改善されていることを祈るばかりです。
競艇選手が八百長をする理由とリスク
仕掛ける方にも大きなリスクを伴う「八百長」ですが、それでもなぜ選手たちは八百長するのか?考えられる理由を解説します。
見返りの報酬目当てがほとんど
理由は「お金」です。以前は賞金を多く貰えるような改造が多く、近年は見返りに報酬をもらう代わりに故意に順位を落とすといった手法がわかっています。競艇選手は年収が高くとも、フライングや事故などで長期出場が出来なかったりと収入が不安定な一面もあります。
そして収入を少しでも増やしたいために、八百長に手を染める選手が出てきていると推察できるのです。
ただし報酬以上の大きなリスクがある
単発で高額の収入が得られる八百長ですが、もちろんそれ相応のリスクがあります。まず一つは当然ですが「犯罪行為として逮捕されること」です。モーターボート競走法に、八百長による刑事罰が規定されています。
また八百長に加担できる程の腕と人気がある選手が、ファンの期待を裏切って金銭を受け取るという倫理的な問題もあります。競艇界を去った後も、人間的に信用されなくなってしまうのではないでしょうか。
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競艇における八百長事件の実態
競艇に関する八百長には、色々と黒い噂もついてきています。そんな競艇の八百長に関する実態をまとめてみました。
暴露本に書かれたヤクザとの癒着
八百長で逮捕された西川元選手が「八百長レーサーの告白」という暴露本を出版しました。
キャッチフレーズによると、
「公営競技・ボートレース史上最大の八百長スキャンダルはなぜ起きたのか。名古屋地検特捜部に逮捕された選手本人が、赤裸々にその不正の全貌を明かす懺悔の書。暴力団組長の子として育てられた数奇な生い立ちと、天才的な選手としての資質、そして驚くべき巧妙な不正の手口、消えた5億円の行方、そして不祥事をもみ消そうとしたボート界の隠蔽体質。業界騒然の話題作」
出典:amazon
という本が出版されています。この本によると西川元選手はヤクザの家で育っており、八百長事件も親族が逮捕されているために、ヤクザが絡んでいた事件でもありました。西川がヤクザの組長の子として育った環境があり、今回の犯罪があったために「どうして組長の子が競艇選手になれたんだろう?」という疑問がファンの間でされているようです。
西川昌希の本読んだけど、八百長やった事に対して反省どころか自分の生き様はアウトローなんだぜ的な所が悦に入ってる気がしてキモかった 共犯の元ヤクザと内輪揉めしてるしこいつらゴミだな 命懸けでレースしてる選手や舟券買ってる人をコケにしやがって タマキンレビュー☆1 死ね pic.twitter.com/wdIaELklkN
— タマキン・クサイウォーカー (@4T2HUTPdEYUEyib) September 19, 2021
競艇に八百長は蔓延している?
八百長をした西川は、著書の中で「今もボート界に八百長は存在するという事実だ」と記しています。暴露本の中では、他に共犯者が多数いることを示唆しているのです。そして、
「検察や競走会は、今回の事件を「前代未聞の犯行」という。そんなことはない。表沙汰になったのは初めてかもしれないが、決定的な証拠がなかったというだけで、水面下では常に不正はあったし、いまもある。検察はともかく、競走会はそのことをよく知っているはずだ」
出典:Yahoo!Japanニュース
と書いていますが、現在競走会はこのことについて何もコメントしていません。そして西川は他の選手を売ることはできないといい裁判や手記では名前を出していませんが、「しかし競走会の出方次第だと、他の選手の不正も暴露する」と書いています。
八百長の手口はどんなもの?
八百長の代表的な手口は以下の通りになります。
- インコース出走時に八百長する
- スタートをわざと遅らせる
- 2コースでわざと膨らませてまわる
試合で圧倒的に有利なインコースにつけた時に、わざと遅れたりして番狂わせをするのが常套手段です。イン逃げを逃すことで、予想外のレースを展開させて八百長をしやすくするパターンが多くあります。
八百長行為の試合は返金される?
結論から言うと、返金されることはありません。理由は「払い戻しをされた人間がいる」「投票者の特定が難しい」ためです。
競艇場では25%の控除率を差し引いて、75%を的中者に払い戻しています。八百長試合では、共犯者が不正に利益をあげているのは間違いないものの、順位操作の上で勝った人も一定数存在しているのです。また外れ舟券を追跡することも、競艇場や場外舟券で買っている人もいるため不可能なことも理由の1つです。
競艇の八百長に関するまとめ
今回は競艇の八百長問題についてまとめてみました。賭け事に八百長の話は必ずついてきますが、やはり応援しているファンや手を染めていない選手のためにも、選手はクリーンに試合をしてほしいと感じますね。
こういった競艇の裏話を知ることも、これからの舟券予想に役立つかもしれません。是非これからの舟券予想に活用してみてください!
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