【艇王】と呼ばれた競艇界のレジェンド彦坂郁雄さんの壮絶な競艇人生

1952年に大村競艇場で初開催されてから約70年の歴史を持つ競艇。

70年という歴史の中でも、偉大な記録を持つボートレーサーはほんの一握りです。

そんな中でも競艇界に大きなインパクトを残し、歴代No.1レジェンド選手と言われているボートレーサーがいます。

そのボートレーサーの名は彦坂郁雄(ひこさかいくお)。

現役時代は【艇王】という異名を持った彦坂郁夫さんが残した偉大な記録の数々と突如として競艇界から姿を消した真相に迫っていきたいと思います。

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彦坂郁雄さんはどんな競艇選手だったのか?

プロフィール

彦坂郁夫さん

名前彦坂郁夫
登録番号1515
生年月日1941/0105
支部東京
出身地静岡県
登録期6期
デビュー日1959/12/24
引退日1988/09

主な成績や数々の偉大な記録

過去成績

  1. 1959年12月24日 蒲郡競艇場でデビュー
  2. 1960年3月1日 平和島競艇場5日目 8R 初勝利
  3. 1961年6月6日 蒲郡競艇場 初優勝
  4. 1962年12月24日 尼崎10周年 記念初優勝
  5. 1970年6月2日 常滑全国地区対抗 SG初優勝

SG優勝記録

  1. 総理大臣杯競走:1974年/1982年(完全優勝)/1988年
  2. 笹川賞競走:1978年/1983年
  3. モーターボート記念競走:1972年/1982年
  4. 全日本選手権競走:1985年
  5. 賞金王決定戦:1986年
  6. 全国地区対抗競走:1970年

数々の偉大な記録

  1. 期勝率第一位回数:20回(歴代最多)
  2. 連勝記録:37連勝(1970年3月22日~1970年4月22日までの期間。歴代最多)
  3. 特別競走(SG・G1)優勝回数:77回(歴代最多)
  4. 年間特別競走優勝回数:9回(歴代最多タイ)
  5. 期勝率史上初の9点台:9.27
  6. 全24場特別競走優勝(史上唯一)
  7. 優勝回数:179回(歴代最多)

70年という競艇の歴史の中でいまだに破られない記録を数々持っているというこの記録を見たら彦坂郁夫さんがどれほど凄いボートレーサーだったかは一目瞭然だと思います。

また期勝率一位回数は20回で2位の野中和夫さんでさえも10回、連勝記録の37連勝についても歴代二位の記録は25連勝なので、この数字をみれば記録が突出しているのがわかります。

ライバル野中和夫さんとの関係

野中和夫さんとは、彦坂郁夫さんの後輩でありながら【モンスター】の異名を持ち、競艇ファンを魅了し続けたレジェンド選手です。

勝率9点超えという記録は70年の競艇の歴史の中でも6名しかおらず、期勝率では彦坂郁夫さんを抑え歴代トップの9.53とういう前代未聞の記録を保持しています。

そんな野中和夫さんは彦坂郁夫さんのライバルと言われており、1970年代は期勝率を2人で分け合うほど互角の戦いを魅せていました。

1982年、蒲郡での第28回モーターボート記念で2人の直接対決が実現し、野中和夫さんが1号艇、彦坂郁夫さんが5号艇からのスタート。

スタートダッシュに成功した彦坂郁夫さんが最後までトップを守り抜き直接対決を制し優勝を決めました。

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彦坂郁夫さんが突如として引退した理由は!?

ボートレーサーは現役生活が他のスポーツ選手よりも長いという特徴があり、平均引退年齢は50歳と言われています。

現在でも70歳を超えて現役を続けている選手もいます。

1988年3月に戸田競艇場で行われた第23回総理大臣杯競走において、同大会三度目の優勝を果たした彦坂郁夫さん。

この時彦坂郁夫さんは47歳でした。

ところが1988年9月4日に部品を持ち込む整備規程違反が発覚し、桐生競艇場から一年間の出場停止処分を受けました。

彦坂郁夫さんは部品を持ち混んだことについては認めたましたが、レースには使用していないと弁明しました。

ですがその弁明も認められず、桐生競艇場の解説32周年競走において整備違反を行ったという理由で、選手会が規定により彦坂郁夫さんに対して引退勧告を行ったというニュースが報じられました。

これにより1988年9月に整備違反による彦坂郁夫さんの引退が決定し、事実上競艇界からの永久追放になりました。

彦坂郁雄さんの伝説のレース

第1回賞金王決定戦

第23回総理大臣杯

彦坂郁雄さんの現在

そんな彦坂郁夫さんは現在千葉県に在住しており、海外進出をするほどの実業界に転身しているそうです。

趣味の釣りを楽しみながらのんびりとした生活を送っているとの情報もあるので、お金には困らない裕福な生活をしているみたいです。

まとめ

ここまで競艇界に数々の偉大な記録を残し、颯爽と競艇界から姿を消した艇王・彦坂郁夫さんについて記事を書いてきました。

今でも燦然と輝く偉大な記録の数々を超える選手が現れてくれることを期待したいところです。

また最新情報があれば随時記事にしていきたいと思います。

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