こんにちは、ボートリーマンです。
競艇のスタートっていわゆる「よーい、ドン」のスタートではないため、変わっていますよね。
それが競艇の魅力の一つでもあるのですが、
「競艇のスタートってどうゆうルールになっているの?」
「どうして競艇のスタートはあんなやり方なの?」
と思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、競艇のスタートについて詳しく説明していきます。
- 競艇のスタートのルール
- 「スタート展示」とは
- スタートするまでの流れ
などを紹介していきます。
そして、最後には初心者がよく疑問に思うことも紹介していますので、ぜひ最後まで見ていってください。
目次
競艇(ボートレース)のスタート方式とは
競艇のスタートは、「フライングスタート方式」という方法を採用しています。
フライングスタート方式とは、決められた時間内にスタートラインを通過するという方法です。
つまり、最初にも言ったように、陸上などの「よーい、ドン」のスタートとは全く違います。
このスタート方式を知らずに競艇を見ると、「え、いつスタートなの?」「スタートどうなってんの?」とかなり困惑してしまいます。
「スタート展示」とは
競艇のスタートの詳しいルールや流れはこの後じっくりと説明していきますので、まずはスタート前に行われる「スタート展示」というものについて解説していきます。
「スタート展示」とは、次のレースに参加するレーサーたちが本番のレースを想定してコース取りやスタートをし、それをお客さんに見せるというものです。
私たちはそのスタート展示の様子を見て、どのレーサーが調子いいのか予想の参考にしていきます。
スタート展示で見るべきポイントは、主に以下の3つ。
- ピットアウト
- 進入
- スタートのタイミング
これらの良し悪しを見ることは、レースの予想をする上ではとても大切です。
進入とは、スタートする時のコースのこと。
競艇では、艇番と進入コースが違ってくることが多いため、スタート展示でどの艇がどんな進入コースでスタートするのかというのはめちゃくちゃ大事な直前情報になります。
スタートするまでの流れ
それでは、競艇のスタートするまでの基本の流れやルールを説明していきます。
流れは以下の4つになります。
- ピットアウト
- 進入コースの位置決め
- スタート
- フライング・出遅れの判定
ピットアウト

まずは、ピットアウトです。
競艇ではスタート時間から約1分40~50秒前に、6艇が一斉にピットアウトをします。
ピットアウトをしたら、各ボートは順にコースへと進入していきます。
進入コースの位置決め

ピットアウトをしたら、進入コースの位置決めになります。
位置決めを行い、スタートするまでを一般に「待機行動」と言います。
進入コースの位置決めは、2マークと小回り防止ブイを左回りで回るのですが、これは1コースから順番にコースに入らなければいけません。
順番を守らず、他のボートの後から進入してしまうと、違反を取られてしまいます。
また、基本的に競艇ではインコースが圧倒的に有利なのですが、インのコースを取るためには、スタートラインまでの助走距離が短くなってしまいます。
そのため、インコースの艇はスロースタートになります。
一方で、アウトコースの艇は助走距離をめいっぱいとって、ダッシュスタートをすることで不利なアウトコースから逆転を狙うのです。
スタート

競艇では、ピットアウトをしてから約1分40~50秒後にスタートすることになります。
スタートのタイミングは、大時計の針を見て判断します。
この大時計の針が12時から1時の間になる1秒間のうちにスタートラインを通過しなければなりません。
スタートで大事なのは1秒間のうちにちゃんとスタートラインを通過できるかということですが、もう一つ、1マークをどの艇が一番早く回るかも大事になります。
競艇では、1周目の1マークでほぼ決着がついてしまうことが多く、それほどスタートから1マークまでの勝負は大事になります。
1マークでインコースの艇が逃げ切るか、アウトコースの艇が差したりまくったりするか、というところに着目してみましょう。
フライング・出遅れの判定

レーサーがスタートラインを超えて少ししたら、フライングや出遅れの判定が出されます。
フライングも出遅れもなく、6艇ともちゃんとスタートできていれば、「正常」と表示されます。
一方で、大時計が0秒になる前にスタートラインを通過してしまうと「フライング(F)」となり、1秒以上遅れて通過してしまうと「出遅れ(L)」と判定されます。
フライングや出遅れとなったレーサーは欠場扱いとされ、事故点が科せられます。
そして、そのレースの欠場艇に関する舟券は全て払い戻し(返還)されるので、もし舟券を買っていた場合は、捨てずに返還するようにしましょう。
競艇(ボートレース)のスタートの見方
ではここで、競艇のスタートの見方を紹介します。
実際にレースが行われる前に「スタート展示」がありますが、その前に事前の情報として各レーサーの「平均スタートタイム」を見ておきましょう。

スタートの上手いレーサーの平均スタートタイムは、0.10~0.15秒です。
ですから、この事前情報を見てどのレーサーがスタートが上手いのかをチェックすることが欠かせません。
そして、スタート展示もちゃんと参考にしましょう。
スタートが上手いレーサーがスタート展示でインコースに進入していたら、インでそのまま逃げ切ろうとしていると考えられます。
競艇はインコースの方が有利ですので、スタートが上手い選手がインにいたらそのレーサーが勝つ確率が高くなります。
このように、事前情報の平均スタートタイムとスタート展示の情報を組み合わせて参考にし、予想を立てていくようにしましょう。
競艇(ボートレース)のスタートに関するよくある質問

それでは最後に、競艇のスタートに関するよくある質問をいくつか紹介しておきます。
競艇のスタートはどうしてフライングスタート方式なの?
競艇のスタートが「フライングスタート方式」をとっている理由としては、普通のスタートだとインの1号艇がめちゃくちゃ有利になってしまうからですね。
今の方式でさえ、1号艇の勝率が50%くらいだと言われています。
もし「よーい、ドン」のスタートにしてしまうと、1号艇の勝率が80%くらいになるでしょう。
そしたら競艇の面白味がなくなってしまいますよね。
また、競艇のボートにはブレーキが付いていないため、エンジンがかかっているとアクセルを握っていなくてもボートは勝手に進んでしまいます。
そのため、6艇全てが同じ場所でぴったりと揃った状態からスタートをするということが超難しいというのも理由の一つです。
スタートするときは内側と外側だったらどっちがいいの?
何度も言っていますが、競艇ではインコースが有利です。
特に1コースが圧倒的に有利ですので、どのレーサーも1コースを取りたいと思っているでしょう。
しかし、1号艇以外の選手が1コースを取ろうと思ったら、早めに1コースに進入しなければいけません。
そうなると、スタートのタイミングで助走距離が短い「深イン」になってしまいます。
助走距離が短くなりすぎるとスピードに乗れず、外側の選手にまくられる可能性があります。
外側の選手はレースが不利ではありますが、助走距離を長くとってダッシュスタートができるため、スタートが上手い選手なら逆転することも可能です。
ですから、基本的にはインの方が有利ですが、絶対に1コースのレーサーが勝つというわけでもないですね。
スタート展示のコース取りってだいたいが本番でも同じになるの?
基本的には、スタート展示での進入コースと同じになるケースがほとんどです。
ただ、昔はスタート展示でスローとダッシュが決まり、本番でもスタート展示と同じスローかダッシュになるように義務づけられていましたが、今では自由となっています。
つまり、スタート展示と本番の進入コースを変えることも可能になっているということです。
ですから、たまにコース取りが全然違っている場合もあります。
本番でのピット離れに失敗したり、エンジントラブルがあったりした時などはスタート展示でのコースと異なるコースに入る場合があります。
フライングもせずにわずか一秒の間で狂いなくスタートラインを越える事が出来るのはなぜ?
ボートレーサーはプロですから、そりゃたくさん練習して努力しているからですかね。
スタートの正常範囲である1秒以内にスタートラインを超えるくらいならどのレーサーもほぼ100%近く成功するでしょう。
レーサーは、スタートラインの85、45、5m手前にある空中線や目標物を過ぎるときに早すぎると思ったら少しスピードを緩めたり、逆に遅すぎると思ったらスピードを上げたりして調整しています。
ただ、レースに勝つためのスタートとなると別物です。
レースに勝つためにでは、できるだ0秒に近いタイムでスタートする必要があります。
さらに、競艇ではモーターの性能や風・波の影響も受けやすいため、難しいのは当然です。
まとめ
いかがでしたか?今回は、競艇のスタートについて紹介しました。
競艇の「フライングスタート方式」というスタートは、競艇の大きな魅力の一つです。
スタートのルールや流れを理解して、ぜひもっと競艇のことを好きになってください!
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