こんにちは、ボートリーマンです。
競艇のスタートっていわゆる「よーい、ドン」のスタートではないため、変わっていますよね。
それが競艇の魅力の一つでもあるのですが、
「競艇のスタートってどうゆうルールになっているの?」
「どうして競艇のスタートはあんなやり方なの?」
と思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、競艇のスタートについて詳しく説明していきます。
- 競艇のスタートのルール
- 「スタート展示」とは
- スタートするまでの流れ
などを紹介していきます。
初心者の方にもわかりやすく紹介していますので、ぜひ最後まで見ていってください。
目次
競艇独自のルール「フライングスタート方式」とは
競艇のスタートは、「フライングスタート方式」という方法を採用しています。
フライングスタート方式とは、決められた時間内にスタートラインを通過するという方法です。具体的には各レーサーがタイミングを計って、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過するというスタート方式を指します。
最初にも言ったように、陸上などの「よーい、ドン」のスタートとは全く違いますね。
このスタート方式を知らずに競艇を見ると、「え、いつスタートなの?」「スタートどうなってんの?」とかなり困惑してしまいます。
こちらに競艇の基本的なルールについてはまとめてあるので参照してください。
【1分で分かる】競艇のルールとは?やり方をわかりやすく解説なぜフライングスタート方式なのか
競艇のスタートが「フライングスタート方式」をとっている理由としては、2点あります。
1点目は普通のスタートだとインコースの1号艇がめちゃくちゃ有利になってしまうという点です。
今の方式でさえ、1号艇の勝率が50%くらいだと言われています。
もし「よーい、ドン」のスタートにしてしまうと、1号艇の勝率が80%くらいになるでしょう。
そしたら競艇の面白味がなくなってしまいますよね。
そして2点目は競艇で使用されるボートにはブレーキがついていないからです。
ボートに備え付けらているモーターは、始動させると動きっぱなしになってしまうので、6艇全てが同じ場所でぴったりと揃った状態からスタートをするということがかなり難しいところがあります。
なので、決まられた時間内にスタートラインを通過する「フライングスタート方式」を取り入れているいるという事になります。
選手はどのようにしてスタートのタイミングを把握しているのか
競艇のスタート地点には目安を知らせるための大時計が設置されています。
この大時計の針が12時から1時の間になる1秒間のうちにスタートラインを通過しなければなりません。
レーサーは、スタートラインの85、45、5m手前にある空中線や目標物を過ぎるときに早すぎると思ったら少しスピードを緩めたり、逆に遅すぎると思ったらスピードを上げたりして調整しています。
ただ、レースに勝つためのスタートとなると別物です。
レースに勝つためにでは、できるだ0秒に近いタイムでスタートする必要があります。
これに関しては日々の練習や数ミリ単位で自分の感覚を調整して行く必要があるみたいです。
スタートの正常範囲である1秒以内にスタートラインを超えるくらいならどのレーサーもほぼ100%近く成功するでしょう。
スタートするまでの流れ
それでは、競艇のスタートするまでの基本の流れやルールを説明していきます。
流れは以下の4つになります。
- ピットアウト
- 進入コースの位置決め
- スタート
- フライング・出遅れの判定
1.ピットアウト(選手たちの中でのスタート)
まずは、ピットアウトです。
まだ実際のレース自体はここでは始まっていませんが、選手たちの中ではこの時からすでにレースは始まっているのです。
競艇ではスタート時間から約1分40~50秒前に、6艇が一斉にピットアウトをします。
ピットアウトをしたら、各ボートは順にコースへと進入していきます。
2.進入コースの位置決め
ピットアウトをしたら、進入コースの位置決めになります。
位置決めを行い、スタートするまでを一般に「待機行動」と言います。
進入コースの位置決めは、2マークと小回り防止ブイを左回りで回るのですが、これは1コースから順番にコースに入らなければいけません。
順番を守らず、他のボートの後から進入してしまうと、違反を取られてしまいます。
待機行動時間中にボートをスタートラインに向けた段階でスタートコースが決まります。
冒頭でも述べた通り、競艇は「よーい、ドン」のスタートではなく「フライングスタート方式」なので、インコースが圧倒的に有利なのですが、インのコースを取るためには、スタートラインまでの助走距離が短くなってしまいます。
そのため、インコースの艇は俗にいう「スロースタート」というスタート方式になります。
1コース、2コースと順番にコースが決まっていくのですが、競艇では助走距離が長い方が全速でスタートラインを通過しやすくなるので、アウトコースしか獲れないボートは助走距離を目一杯取る「ダッシュスタート」とういスタート方式で不利なアウトコースから逆転を狙うのです。
スタート隊列は基本的に3対3(スロースタート対ダッシュスタート)がベーシックになり、その他だと4対2、2対4などもあります。
待機時間での場所取り
基本的にピットアウトからの流れでコースを決める事が多いので、枠順通りの進入になる事が多いですが、レース中継などを見ていると「あれ?なんで6号艇が1コースにいるんだ?」なんて思う人も少なくはないと思います。
これが先程述べた選手たちの中でのレースが始まっていると言われている点です。
競艇では1号艇が1コースに入るといった決まりはありません。
ですから6号艇が1コースに入ってくることもあれば、1号艇が6コースに入ってもいいのです。
なので6号艇が1コースに入って来るようなレースは万舟券などが出やすく、俗にいう「大荒れ」なども起りやすいです。
競馬や競輪の様に最初からスタートコースが決まっているわけではないので、それも競艇の魅力の1つだと言えるでしょう。
プチ情報になりますが、昔は場所取りがかなり自由だったそうで、競艇ファンは進入コースと時からの駆け引きを楽しんでいたそうです。
アウト屋(まくり屋)の存在
「インコースが有利なら、アウトコースにいたらメリットがないじゃん」
そう思う方は多いと思います。
ですが競艇には上記の動画のような「アウト屋(まくり屋)」と呼ばれる、5コースや6コースを主戦場とする選手もいます。
競艇ファンの中にはアウト屋を好んで舟券を買い続けるファンもおり、捲り差しが見事に決まった決まった瞬間は思わず圧倒されてしまいます。
そしてその捲り差しが決まりトップに立てば、大荒れし万舟券や十万舟券なども出るわけです。
コースごとの番号と色について
競艇を始めたばかりの人は、「〇号艇が〇コースにいるかわからない」何ていう人もかなり多いと思います。
そういう時は6艇の色で覚えておくと、どこに〇号艇がいるというのが一目でわかるようになります。
このように6艇は色で分けられており、これを覚えておくと急に6号艇が1コースにいてもすぐに見分けがつくようになると思います。
3.スタート(観客から見たときのスタート)
競艇では、ピットアウトをしてから約1分40~50秒後にスタートすることになります。
スタートのタイミングは、大時計の針を見て判断します。
この大時計の針が12時から1時の間になる1秒間のうちにスタートラインを通過しなければなりません。
スタートで大事なのは1秒間のうちにちゃんとスタートラインを通過できるかということですが、もう一つ、1マークをどの艇が一番早く回るかも大事になります。
競艇では、1周目の1マークでほぼ決着がついてしまうことが多く、それほどスタートから1マークまでの勝負は大事になります。
1マークでインコースの艇が逃げ切るか、アウトコースの艇が差したりまくったりするか、というところに着目してみましょう。
4.フライング・出遅れの判定
レーサーがスタートラインを超えて少ししたら、フライングや出遅れの判定が出されます。
フライングも出遅れもなく、6艇ともちゃんとスタートできていれば、「正常」と表示されます。
一方で、大時計が0秒になる前にスタートラインを通過してしまうと「フライング(F)」となり、1秒以上遅れて通過してしまうと「出遅れ(L)」と判定されます。
フライングや出遅れとなったレーサーは欠場扱いとされ、事故点が科せられます。
そして、そのレースの欠場艇に関する舟券は全て払い戻し(返還)されるので、もし舟券を買っていた場合は、捨てずに返還するようにしましょう。
競艇におけるフライング・出遅れの罰則やペナルティについて
競艇ではフライングをした選手には、罰則やペナルティが科せられます。
選手にとって1回のフライングの代償はとても大きいのですが、スタートが鍵となる競艇では避けては通れない道です。
フライングをした選手にはどのようなペナルティが科せられるのか、またフライングがあったレースはどのような影響が出るのかを解説していきます。
選手に科せられるペナルティ
フライング休み
回数 | 日数 |
---|---|
1回目 | 30日 |
2回目 | +60日 |
3回目 | +90日 |
4回目 | +180日 |
上記のようにフライングをすると足し算方式で休みが科せられて、例えばプライングを2回した選手は「30日+60日=90日」の休みが科せられます。
3回だと180日、4回だと360日と1年間レースに出場することは出来ない。
よくフライングを2回している選手は「F2」などと言われるとこがありますが、万が一3回目のフライングをしてしまうと半年もレースに出場できないので、賞金は愚か級別もB2級に降格してしまいます。
なのでこの1秒間のスタートには想像以上の重圧があることは間違いないですね。
ただし、フライングは期ごとに累計されますが、5月1日と11月1日になるとリセットされます。
そのため、リセット直後の5月と11月は攻めるスタートをする選手も多くなります。
賞典除外
賞典除外とは、その節の賞典レースに出場出来なくなるペナルティになります。
賞典レースとは、主に【優勝戦】【準優勝戦】【選抜戦】などの賞金が高いレースの事を言います。
その節でフライングをしてしまった場合は、どれだけ成績が良くてもその節の準優勝戦には出場できなくなります。
事故点20点
事故点とは、フライングや出遅れ、妨害失格や欠場等をした選手に科せられるペナルティになります。
級別審査では【出走回数÷事故点の合計】で事故率が計算され、事故率が0.70を超えた選手は、A1級にいる選手でもB2級まで降格してしまいます。
なので事故率が高い選手はよりスタートは妨害などに慎重になります。
即日帰省
これに関してはあまり起ることはありませんが、同じ節にフライングを2回する、またはあまりにも非常識なフライングをしてしまった選手には即日帰省というペナルティが科せられます。
即日帰省になった選手は、その日のレースが終了すると、翌日にレースがあっても家に帰らなければいけません。
フライングがあった際のレースへの影響
フライングがあった場合は、フライングをした艇が絡んでいる舟券は全額払い戻しになります。
例えば1号艇がフライングをした場合は
2-1-4
6-3-1
などのような1号艇が絡む全舟券が払い戻しになります。
スタート後の転覆や落水などの理由は払い戻し対象ではないのでご認識を。
払い戻しになるということは、レース自体の売り上げも大きく減ってしまうので、もちろんオッズも大きく変化してきます。
フライングをした艇が絡んでいない舟券を買っていたとしても、払い戻し額は下がっていることもあるります。
これに関しては見ている私たちではどうすることもできないので、フライングが起きないことを願うしか方法はないですね。笑
勝つ為に知っておくべき競艇のスタートの見方
平均スタートのタイム
ここでは競艇で勝つ為に週ような競艇のスタートの見方を紹介します。
実際にレースが行われる前に「スタート展示」がありますが、その前に事前の情報として各レーサーの「平均スタートタイム」を見ておきましょう。
スタートの上手いレーサーの平均スタートタイムは、0.10~0.15秒です。
ですから、この事前情報を見てどのレーサーがスタートが上手いのかをチェックすることが欠かせません。
そして、スタート展示もちゃんと参考にしましょう。
スタートが上手いレーサーがスタート展示でインコースに進入していたら、インでそのまま逃げ切ろうとしていると考えられます。
競艇はインコースの方が有利ですので、スタートが上手い選手がインにいたらそのレーサーが勝つ確率が高くなります。
このように、事前情報の平均スタートタイムとスタート展示の情報を組み合わせて参考にし、予想を立てていくようにしましょう。
「スタート展示」
「スタート展示」とは、次のレースに参加するレーサーたちが本番のレースを想定してコース取りやスタートをし、それをお客さんに見せるというものです。
私たちはそのスタート展示の様子を見て、どのレーサーが調子いいのか予想の参考にしていきます。
スタート展示で見るべきポイントは、主に以下の3つ。
- ピットアウト
- 進入
- スタートのタイミング
これらの良し悪しを見ることは、レースの予想をする上ではとても大切です。
進入とは、スタートする時のコースのこと。
競艇では、艇番と進入コースが違ってくることが多いため、スタート展示でどの艇がどんな進入コースでスタートするのかというのはめちゃくちゃ大事な直前情報になります。
まとめ
いかがでしたか?今回は、競艇のスタートについて紹介しました。
競艇の「フライングスタート方式」というスタートは、競艇の大きな魅力の一つです。
スタートのルールや流れを理解して、ぜひもっと競艇のことを好きになってください!
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