競艇の事故点・事故率・事故パンとは?及ぼす影響もわかりやすく解説

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こんにちは、ボートリーマンです。

競艇ではボートが衝突したり転覆したりと事故がつきもの。

そんな危ないレースを行なっているからこそ、事故になる危険性をできるだけ減らすために「事故点」というものが存在しています。

そこで今回は、競艇の事故点や事故率、事故パンなどについて詳しく紹介していきます。

この事故点をしっかりと認識して、舟券予想に少しでも役立てていきましょう。

競艇の事故点とは

事故点とは、フライングや失格行為、不良航法などをしてしまった場合に加算される点数のことです。

事故点は、選手の責任により起こしてしまう時につけられ、毎年5月と11月に始まる級別審査期間中は減ることなく加算されていきます。

級別審査とは

級別審査とは、レーサーの級別を決めるための審査のこと。

級別は上から順番に「A1」「A2」「B1」「B2」となっており、強い選手ほど級別が高くなります。

級別審査期間は毎年2回、前期が5月1日~10月31日(適用:1月1日~6月30日)、後期が11月1日~4月30日(適用:7月1日~12月31日)となっています。

級別は、勝率、複勝率、事故率などを基準に決められます。

つまり、フライングや失格行為、危険な行為をしたレーサーはどんどん事故点が加算されていき、級別審査で階級(ランク)が落とされてしまうってことになります。

ですから、事故点は安全にレースを行うためだけでなく、レーサーの審査のためにもあるということにもなります。

事故点が課せられる状況

まずは事故点が課せられる状況と点数を以下に表にまとめてみましたのでご覧ください。

事故事故点数
待機行動違反や不良航法2点
優勝戦外のフライング20点
優勝戦でのフライング30点
妨害失格15点
レーサー責任の失格や欠場10点
レーサー責任外の失格や欠場0点

では実際にどのような時に事故点が加算されていくのか、ここからは加算される状況と点数などを具体的に解説していきたいと思います。

待機行動違反や不良航法

待機行動違反とは、待機行動中に他の選手に故意に接触する、故意にエンストをさせて侵入が深くなるのを避ける、ボートの先端をスタートラインに向けたのち再度スタートラインと反対方向に航そうするなどの自身が優位になる行動をとった時に設けられているルールになります。

待機行動違反には2点の事故点が課せられ、レース終了後に発表されます。

不良航法とは主にダンプと言われる他のボートを意図的に吹っ飛ばす悪質な走法のとこをいいます。この行為は競艇の技ではありますが、悪質なダンプは大きな事故にも繋がる危険行為です。

不良航法にも2点の事故点が課せられます。

ダンプについてはこちらの記事で詳しく解説していますのいで、ぜひ参照してみてください。

競艇のダンプとは?反則スレスレの高度な技をわかりやすく解説

優勝戦以外でのフライングや出遅れ

フライング(F)や出遅れ(L)は事故点の中で最も大きく加算され、20点の事故点が課せられます。

フライングや出遅れは競艇に中でも罰則が重いので、選手も特に気をつけていると言います。

優勝戦でのフライング

さなら、優勝戦でグライングや出遅れを起こしてしまうと、30点の事故点が課せられてしまいます。

優勝戦とはその節の優勝者を決める大事なレースであること、また競艇ファンも一番注目して舟券予想をすることもありより厳しい罰則が与えられるようです。

競艇のスタートやフライングについては、こちらの記事で詳しく解説してますので参照してみてください。

妨害失格

妨害失格とは、後続艇を巻き込んでの転覆や落水させてしまった場合のことを言います。転覆してしまった理由は問わず、後続艇を巻き込んでしまった場合は15点の事故点が課せられます。

レーサー責任の失格や欠場

レーサーに責任のある転覆や落水、不完走や欠場等の場合には10点の事故点が加算されます。

レーサー責任外の失格や欠場

先ほどとは真逆で選手の責任がない場合の転覆や落水、不完走や欠場等の場合は基本的に事故点は加算されません。

競艇の事故率とは

事故率とは、級別審査期間中に加算された合計の事故点を出走回数で割ったもになります。この事故率によってはどんなに勝率の高いA1級の選手でも、問答無用でB2級まで降格してしまう可能性があるんです!

そんな事故率はどのように割り出されるのか、またどのように見ればいいのかを以下で解説していきます。

事故率の計算方法

事故率の計算方法は

事故点の合計÷出走回数=事故率

という計算方法で割り出されます。

事故率の見方

事故率は舟券予想でも役に立つ知識で、事故率は低い値のほうがいいということは認識しておきましょう。

事故率が0.3と0.6の選手を比較した場合は、0.3の選手の方が事故率も少なく良いということになります。

先程述べた級別審査期間中に0.7を超えたしまうと、A1級で活躍している選手でも一気にB2級まで降格してしまいます。級別が降格してしまうと、賞金もすくなるなるということなので収入にも影響がでてきてしまいます。

競艇の事故パンとは

事故パンとは、事故率が0.7に近づいてしまった時や0.7をすでに超えてしまっている状態のことを言います。

級別審査期間中に事故率が0.70を超えてしまっている場合や、0.70に迫っている場合の時のことを「事故パン状態」とも言います。

事故パン状態の選手は、事故率を下げるために無事故完走のレースを続けなければいけません。そうなると、レース中にあまり無理ができないので、舟券に絡みづらくなってきます。

事故点と減点の違い

それではここで、事故点と減点の違いを説明します。

事故点はさっき説明しましたが、減点とは待機行動違反や不良航法、転覆などの失格行為をした場合に取られる点数です。この点数は事故点とは関係なく、レーサーがもつ勝ち点から引かれます。

待機行動違反や不良航法の場合は-7点、失格行為の場合は-5点などとなっており、これらの行為をすると勝ち点から減点されるという仕組みになっています。勝ち点は級別を審査するための勝率にも関係してくるため、減点により勝ち点が減らされると、ランクを上げることが難しくなってしまいます。

つまり、事故点は事故率の計算に使われる点数減点は勝ち点や勝率の計算に使われる点数ってことですね。

事故点は階級にも影響を及ぼす

事故点や事故率は選手に直接影響を及ぼします。予選で稼いだ得点が、事故点により減点され、そこから出走回数で割った得点が予選の得点率となります。

せっかく予選で高い得点をとったとしても、事故点が高いと得点率が低くなってしまい予選突破が難しくなってしまいます。結果として、得点ランキングにも影響を与えてしまうことになります。

さらに長期的な部分からみてみると、選手の階級となるA1、A2、B1、B2という級別にも影響を及ぼしてしまうのです。

なぜ事故点にここまで厳しいのか

ここまで説明してきた通り、競艇は違反や罰則のペナルティに厳しい競技だということは理解して頂けたかと思います。

ではなぜここまで厳しく取り締まるのか?

結論から述べると、選手の安全面を考慮した結果になります。競艇は2年に1回のペースで死亡事故が起きています。養成所での事故も含めると、2021年9月現在で31名もの方がなくなっているんです。

※1モンキーターンや※2全速ターンが主流となった1990年以降から事故が起きる回数も増え、特に転覆したあとに後続艇に接触してしまうという事故や後続艇がボートに乗り上げてしまうというケースの事故が増えて、最悪の場合は死に至る事故となります。

このような危険性の面から、事故のペナルティやスタート違反には厳しい事故点が設けられるようになったと言われています。

※1モンキーターンとは
旋回半径を小さくし、より鋭く、そして速いターンを追及していった結果生まれたのが、ボート上に立ちながら旋回するモンキーターンという旋回術。
※2全速ターンとは
より速く旋回することを目的に、旋回の際に左手のスロットルレバーを放さず、握った(加速した)まま旋回するターン術を全速ターンという。

まとめ

ここまで競艇の事故点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

競艇の事故点が加算されると、事故率や級別にも影響が及ぼされ、レースの出場すら危ぶまれることもある重要な点です。

舟券予想にも役立つ要素となるので、ぜひ参考にしてみてください!

事故点をしっかり理解して、舟券予想に役立てていきましょう!

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